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光クロスで固定IP(IPv4)を手に入れる方法

前回光クロスにした結果、IPv4でサーバーにアクセスできなくなったことを話しました。

そんな状態ですから「いっそVPCに移行するか?」とも考えましたが、インターリンクからVPN方式で固定IPを割り振るマイIPなるサービスを発見。

このサービスを利用することでIPv4でも自宅サーバーにアクセスできるようになり事なきを得ました。

PPPoEの固定IP標準サービスと良い相変わらず自鯖勢には有用なサービスを提供してくれます。これで通信品質が良ければ・・・(ゴニョゴニョ

1.OpenWrtをWireGuardクライアントにする

ルーター兼HaproxyとしてOpenWrtを使っているのでOpenWrtをVPNクライアントにします。

WireGuardを選択した理由としては通信速度が速いという触れ込みと、再接続性が高いためです。(PPPoEの時はルーター再起動後の再接続に結構時間がかかっていたので・・・)

luci上で「luci-proto-wireguard」をインストールすれば残りは関連パッケージとして入りました。

インストール後は本体を再起動してください。

2.WireGuardの接続情報を発行する

マイIPは初期状態では「IKEv2 / L2TP / PPTP」なので接続モードを切り替えてWireguardに変更してください。

切り替え後、下のリンクよりConfigファイルをダウンロードして操作端末に保存しておいてください。

3.OpenWrtのインタフェースを設定

「インタフェース」>「インタフェースを新規作成」から「Wireguard VPN」インタフェースを作成します。

作成したら以下の画面から「Import Configuration」をクリックするとテキスト入力欄が開きます。

ここに2.でダウンロードしたコンフィグファイルの中身をコピペで貼り付けます。

そうすることで必要な接続設定が簡単に設定できますので保存してください。

あとは変更を適用後、正しく接続できていれば固定IPが表示されているはずです。

後は確認サイトにて固定IPで通信できていることを確認して、外部から接続できるようにポート開放やらの作業を行えば光クロス環境でもIPv4でサーバーを公開できます。

光クロスにした際にいろいろ失敗した話

とうとう居住地域でフレッツ光クロスの提供が始まったので早速乗り換えました。

その際にいろいろ調べたつもりでしたが、結局調査が甘かったためいろいろトラブったため忘却録としてここにまとめたいと思います。

失敗1 工事日の朝5:00~工事完了までインターネットにつながらなくなる。

これは完全に見落としていましたが、工事日の朝5時頃に基地局側で切り替え作業が行われるためそのタイミングでインターネットにつながらなくなります。

うちはテレワークだったこともあり平日に工事日を指定していたのですが、このことに気づいたのが前日。。。。。

朝から仕事ができなくなるのでマジで焦りました;;

ただダメもとでレンタルルーターのXG-100NEをつないでみたところつながったので事なきを得ました。(一応ONUを交換してから接続してくださいと案内されてるので自己責任で。。)

失敗2 IPoE+PPPoEの構成で自宅サーバーを公開できなかった。

切り替え前のネットワークでは2段ルーター構成のIPoE+PPPoEでIPv6・IPv4両アドレスで公開できるようにしていました。

当然IPoEで提供される光クロスでもこの構成で行くつもりでPPPoEにも対応していることまで確認したうえで申し込みしました。

しかし、いざ回線工事が終わると光クロスでPPPoEを提供しているプロバイダが皆無だったのです。。

うちはインターリンクのZOOT NEXTで固定IPアドレスを設定していたのですが、当然光クロスはサポートされていませんでした。

光クロス自体の対応状況ではなく、使っているプロバイダの対応状況までちゃんと調査すべきでしたね。。

失敗3 契約プロバイダがIPoEでの固定IPアドレスを提供していなかった。

PPPoEで固定IPが取れないなら、次に考えられるのはIPoEプロバイダの固定IPサービスを利用する手です。

ところがIPoEで使用しているAsahiネットでは光クロスで固定IPサービスを提供していない・・・・・

この結果、うちのサーバーは一時的にIPv4での接続ができない事態に陥ってしまいました。。

現在は対応方法を見つけたので接続できますが、それについては次回にまとめようと思います。

最後に、良かった点

失敗談だけじゃつまらないので良かった点を上げると、今までは表示されるまでにわずかですが待ち時間ができていましたがそれがなくなりました。

やはり通信帯域が増えたことで通信の待ち時間が減ったのは大きいですね。

次回は光クロス環境でIPv6・IPv4固定IPでサーバーを公開する構成をご紹介します。