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2016年11月7日

Docker + LDAP+ MailServer(Postfix + dovecot) + Roundcubeを構築する

Filed under: Docker,Linux,OSS,postfix,Roundcube,オープンソース — ranpei @ 3:11 AM

ちょっと流れから脱線しますが、

Dockerを使ってのメールサーバー構築に成功したため

その内容をメモとして残します。

 

1.メールサーバーの要件

現在のメールサーバーの使い方なのですが、

以下の2つがあるためこれらを満たす必要があります。

・サービス毎のメールアカウント管理

・フリーメールの集約

サービス毎のメールアカウントを管理するのは前にも言ったようにLDAPL+バーチャルメールボックスで行けるのですが、

フリーメールの集約はFetchmailを使っているためこれが動作する環境である必要があります。

ではできるのか?というとRoundcubeにはFetchmailの設定をWeb上で行えるプラグインが存在します。

ですが、Fetchmailは取得したメールをローカルのMDAにフォーワードすることしかできないのできません。

つまりRoundcube自身にプラグインが入った状態でなおかつローカルにMDAが存在する必要があるのです。

 

2.考えられる構成は?

考えられる構成は2種類あります。

1つは以下のようにすべてを1つのContainerにまとめること。

%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%90%e3%83%bc_%e5%8d%98%e4%b8%80%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%8a

もう1つは以下のように転送用のメールサーバーを構築してメインのメールサーバーにメールを転送すること。

%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%90%e3%83%bc_%e5%88%86%e9%9b%a2%e5%9e%8b

 

今回はどうしてもメールサーバーとRoundcubeは別に構築したかったため後者で構築を行いました。

 

3.メールサーバーを構築する

これらのContanerについては要件を満たすものがなかったため

DockerHub上のものを改造する形で自分で作りました。

GitHubに挙げてますのでダウンロードしてください。

 

// メールサーバーのチェックアウト
$ git clone https://github.com/gittrname/mailserver-ldap.git
// Roundcube + Fetchmailサーバーのチェックアウト
$ git clone https://github.com/gittrname/roundcube-fetchmail.git

・docker-compose.yml

version: '2'
services:  
  mail:  
    build: mailserver-ldap  
    ports:  
      - "25:25"  
      - "465:465"  
      - "587:587"  
      - "110:110" 
      - "143:143"  
      - "995:995"  
      - "993:993"  
    links:  
      - ldap  
    extra_hosts:  
      - "mail.example.com:127.0.0.1"  
    environment:  
      - "LDAP_SERVER=ldap"  
      - "DOMAIN=example.com"  
      - "HOSTNAME=mail.example.com" 
      - "LDAP_BASE=ou=People,dc=example,dc=com"  
      - "LDAP_USER_FIELD=uid"  
  roundcube:
    build: roundcube-fetchmail
    ports:
      - "80:80"
    links:
      - ldap
      - mail
    extra_hosts:
      - "fetch.example.com:127.0.0.1"
    environment:
      - "ROUNDCUBE_DEFAULT_HOST=mail"
      - "ROUNDCUBE_SMTP_SERVER=mail"
      - "ROUNDCUBE_USERNAME_DOMAIN=example.com"
      - "HOSTNAME=fetchmail.example.com"
  ldap:  
    image: sharaku/ldap  
    ports:  
      - "8080:80"  
    environment:  
      - "LDAP_DOMAIN=example.com"  
      - "LDAP_ADMIN_PWD=password"  
      - "LDAP_ORGANISATION=LDAP for docker."

 

※ RoundcubeとLdapAdminのポートが被らないようにしてください。

後はLdapAdmin上でユーザーを作成すればメールアカウントの作成は完了します。

 

 

定期的なメールの取得はログインした後「設定」⇒「Fetchmail]で設定します。

取得先のドメイン、ユーザー、パスワードを設定すると15分間隔でメールを取得し、

ログインユーザー@ドメインにメールを転送します。

 

ちょっとデータの永続化に多少の不安がありますが

一応、やりたいことはできたので公開してます。

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